ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは？

ピーリング(Peeling)とは、「剝離する」という意味。ポテトの皮を剝くピーラー(Peeler)も同じ語源です。
ケミカルピーリングとは、化学的に（＝ケミカル）古い角質を薄く取り除く治療法です。メイクオフ後に、フルーツ酸（グリコール酸）を塗布し、数分おいて適度に浸透したところでこれを拭き取り、中和剤を塗布してフルーツ酸の浸透を止めます。最後に、海藻パックでお肌を鎮静して終わります。

どんな肌に効果的？

□ニキビで毛穴がふさがっている
□ニキビ痕
□肌がごわついている、ざらついている
□肌質を改善したい
□これまであまりお肌の手入れをしていない
□美肌作りを始めたい
□シミ取りレーザー後の色素沈着

施術時間

1時間程度　

痛みは？

ありません。ピリピリした刺激を感じる程度です。

ピーリングはこわくない？

ケミカルピーリングの方法はいろいろあります。スパルタ的に肌に刺激を与えて肌を作り直す方法もあります。
私どもは「肌はいじめない方がよい」と考えていますので、比較的穏やかなピーリング剤を使っています。施術後に「お肌がツルン」となり透明感が出ることを目安に施術します。グリコール酸は数種類の濃度を取りそろえ、肌の状態を医師が確認し、適切な濃度のグリコール酸を選択することで、ピーリング効果が高まります。
さらに、中和剤を使用することで、ピーリングの効果をしっかり与えながらも、肌への刺激を最小限にして治療をおこなうことができます。

綺麗な肌とは？

「赤ちゃんようなすべすべの肌になりたい」とお考えの方もいるでしょう。
赤ちゃん肌＝綺麗な肌は、

□キメが細かくて整っている
□シミなどの色ムラがない
□鈍い光沢がある
□適度な潤いがある　　

…ので綺麗なのです。

「キメ」とは皮溝（ひこう）とよばれ、これが浅く均等に整っている、つまり溝と溝の間隔が均一、溝の幅と深さが均一であると、手触りがよくて鈍い光沢をともなった肌になります。桃の表面みたいな肌、とも表現されます。また、この均等な浅い溝があるからメイクが綺麗にのります。

しかし、加齢、生活習慣の乱れ、ストレス、不適切なスキンケアなどにより、正常な肌のダーンオーバーが失われると、新しい皮膚細胞の生成が阻害されます。
健康な皮膚が作られなくなると、適正な水分や皮脂分を保持できなくなり、
□キメが不均一になってシワを生じます。
□メラニンの排出が阻害され、皮膚内に蓄積することで、シミ、くすみ、肝斑、ニキビ痕（炎症後色素沈着）の原因にもなります。

ニキビ肌では、毛穴が広がったり、ニキビ痕の凹凸があったり、ニキビ痕の色素沈着ができます。ニキビ痕とは炎症を起こした痕ですから、皮膚はキズ痕の皮膚と同じです、つまりキメがなくてテカッとした光沢があり、メイクがのりにくいのです。
洗顔などでこすりすぎると、キメが失われて（皮溝がなくなり）、テカッとした光沢の肌になります。これも赤ちゃん肌ではありません。

肌治療は、この綺麗な肌を蘇らせることが目標です。
ケミカルピーリングは、古い角質や余分な皮脂を除去することで、お肌のターンオーバーの正常化を図る施術です。

ピーリングには、フルーツ酸などで化学的に古い角質を落とす方法の他に、物理的に角質を落とす方法もあります。ダイヤモンドピーリングなどです。これは細かいダイヤモンド粒子が付いたヘッドで皮膚をこすって古い角質を落とす方法です。
適切に均一に、古い角質を取り除くためには、穏やかなケミカルピーリングが適していると考えます。

お肌のターンオーバーに合わせて、1ヶ月に1回程度の施術をお勧めします。

同時施術にイオン導入

ケミカルピーリングの直後にイオン導入すると、相乗効果があります（ + ¥3,300-4,950　税込）。
《理由》
不要なバリア（古い角質）を除去すると、化粧水や美容液が吸収されやすくなります。さらに美容成分（ビタミンCなど）に電気を帯びさせて（イオン化して）、電気で誘導すると（導入すると）、およそ手で入れる時に比べて50倍入ると言われています。ですから、ケミカルピーリングの直後にイオン導入をおこなうのは、当院だけでなく、世界中でなされている、とても相性の良い治療法です。