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お屠蘇(おとそ)

日々@VC , 漢方

2021年11月25日

今日は、お屠蘇(おとそ)についてのお話。

正月に家族揃って、お屠蘇をいただき、気分を一新して新年を迎えるのは、日本の美しい伝統です。

年の始めに飲めば、その年は災厄を避けられて幸福を招くと伝えられている縁起物ですね。

ところが面白いことに、お屠蘇の始まりは邪気祓い(じゃきばらい)に始まっているのです。

お屠蘇の由来は、屠蘇散(とそさん)という漢方薬で、中国の三国時代(1500年前)の名医の華佗(かだ)が作った漢方薬と云われ「邪気を屠 (ほう)り、魂を蘇(よみがえ)らせる」と云われるところから屠蘇と名付けられました。

邪気祓いの呪術的要素の強い薬用酒だったのです。

日本には今から1200年前の弘仁二年(811年)中国の蘇明が来朝の時伝えたもので嵯峨天皇が四方拝の御儀式の後に御用いになったのが始まりで、以後今日まで民間でも天皇に習い、元旦に一家の無病息災と幸福を迎えるために服用しています。

江戸の初めに日本に伝わった『本草綱目(ほんぞうこうもく)』という漢方の本によれば、「一人飲めば一家に疫なく、一家がこれを飲めば一里四方に疫なし、元日に飲めば年間に病なし」とあります。

このころから、屠蘇は庶民の間でも、邪気祓い、延命長寿を願って元日から三が日の間に飲む薬用酒となりました。

江戸後期になると、屠蘇は医者が患者様に年末に節季(せっき)払いの薬代の返礼として贈ることが習わしとなりました。

「飲み逃げして薬種屋で屠蘇を買う」、これは薬代を払わなかった患者が医者から屠蘇を貰えないために、薬種屋に買いに来たという当時の川柳です。

「薬種屋で屠蘇を買うのは無病也」とも詠まれています。医者に縁のない人は薬屋で屠蘇を買ったからです。

屠蘇散の処方は、
気剤として桂皮(けいし=シナモン)・山椒(さんしょう)・防風(ぼうふう)・酒、
水剤として赤小豆(せきしょうず=あずき)・蒼朮(そうじゅつ)・土伏苓(どぶくりょう)・桔梗(ききょう)・烏頭(うず=トリカブト)、
血剤として大黄(だいおう)から構成されて、

健胃・整腸・利尿・鎮咳・去痰・防腐・解熱・解毒・発散などの効果があり、水毒を去り保温の効果が顕著です。

日本では烏頭の毒性を怖れて省いていますが、北の守りの寒さ避けの主藥ですから、無毒化された生薬を使えば、冬の保健薬としての藥効を強化するものです。

(日中医薬研究会 渡邊武先生 講義より)

これらの生薬を、大晦日の夜に清酒に浸けて、元旦の朝に取り出し、家族一同で頂きます。

お正月は美味しいおせち料理とお酒を、ついついたくさん頂いて、お腹と体に負担をかけてしまいます。それを予防する意味が、お屠蘇にはあるのです。

水毒は、美容の大敵ですよ。皆様、是非、お屠蘇を召し上がれ。

    ヴィヴェンシアクリニック院長 野町 健

テープ貼付の動画

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2021年09月07日

Instagramに透明テープの詳しい貼り方を更新致しました!

↓下記をクリックして《シミ取りレーザー後の透明テープの貼り方説明》をご覧下さい。
https://www.instagram.com/vivencia_clinic/channel/

軟膏塗布・テープ貼付の目的について、当院の考え

レーザー治療後の軟膏塗布・テープ貼付の目的は、患部の保湿、紫外線遮光、つまり刺激を減らすこと、です。そうすることで、レーザー照射による炎症後色素沈着や炎症後紅斑(赤み)の程度や確率が減ると考えています。
顔は2週間かそれ以上、手背(手の甲)は5週間かそれ以上続けることがよいです。軟膏塗布テープ貼付が長いほど、炎症後色素沈着の程度や確率は下がります。

テープ交換の方法

そのため、軟膏を十分に塗布して、サージカルテープ(マイクロポアテープなど)を貼付することを1日2回するのがよいと考えています。軟膏の量は、次回交換時までテープの下に軟膏が残っていて、テープを剥がす際に、テープが容易にキズ・かさぶたから離れる、のが理想です。テープの接着剤でかさぶたや新生皮膚を無理に剥がさないことが重要なポイントです。サージカルテープの場合、1日2回の洗顔・交換は、接着剤の除去・軟膏の補充が主目的です。サージカルテープの長所は、値段が安い、テープが厚いので貼りやすい・扱いやすいことです。

透明保護テープはテープ自体が薄いので、サージカルテープに比べて接着剤が圧倒的に少ないので、かさぶたや新生皮膚を無理に剥がす可能性が少なく、かつ痒みが出にくいことが、長所です。接着剤は少ないため、テープの下に塗布する軟膏は少なくてよいです。
透明保護テープは乾燥しにくいので、3日に1回を目安に交換してください。「3日に1回」というのは、テープの下に溜まった汗や垢を除去して痒みや皮膚炎を起こさない目安です。個人差がありますので、テープ交換の頻度は臨機応変に対応してください。ただし、レーザー照射後3日間程度(最初の3日間程度)は、滲出液が出ることが多いため、テープが外れやすく、1日1回程度、交換を必要とすることが多いです。
透明保護テープの長所は、薄いために目立たない、接着剤による痒みが少ない、キズ痕がきれいに治りやすい(=炎症後色素沈着の程度や確率が低い)ことです。

上記の理由から、当院では透明保護テープをご使用いただくことを薦めております。(サージカルテープも用意しております)。

副反応と対処方法

テープを貼ったままにすると、遮光はできても、乾燥しがちになると考えています。また、テープの下に汗や垢が溜まり、テープの接着剤とともに、痒みや皮膚炎を起こしやすいと考えています。

固着

かさぶたの下に新しい皮膚ができると、テープ除去時や洗顔時に、弱い刺激で自然に脱落します(軽く触っただけで、容易にかさぶたが剥がれます)。それが理想です。
かさぶたを無理に剥がすと、新生皮膚を刺激したり、かさぶたとともに新しくできかけていた皮膚を剥がすことに繋がります。そうすると、炎症後色素沈着や炎症後紅斑をおこす程度や確率が高まります。キズ痕が目立ちやすくなり、目立たなくなるまでに時間がかかります。膝の擦り傷のかさぶたを無理に剥がすと、キズ痕が残りやすいことと同じです。

テープがかさぶたやキズに強く付着(固着)している時は、霧吹きや湿らせたコットン、濡れたタオルなどを使って、固着部分を十分にふやかして緩めてから、そっとテープをかさぶたやキズから剥がしてください。
かさぶたなどがサージカルテープとともに剥がれ落ちそうなら、サージカルテープを貼ったままにする方法もよいと思いますが、それは次善の策だと考えています。

接触性皮膚炎(テープの接着剤による)

痒みが強い時は、テープの接着剤が原因で皮膚炎を起こしている可能性が高いです。その場合、そっとテープを外し、刺激の少ない石鹸(洗顔料)と、弱い水流で、テープの接着剤を十分に落として、きれいなタオルで患部を拭き、ワセリンやゲンタシン軟膏などを十分に塗布してください。テープの貼付はしないでください。テープの接着剤が刺激になるからです。痒み・炎症が強い場合、ステロイド軟膏を塗布することもあります。これを1日2回を目安に続けてください。

感染

テープの下に、濁った滲出液が出る時は、感染している可能性があります。発赤や腫れが強まることも多いです。その場合も、そっとテープを外し、刺激の少ない石鹸や洗顔料と、弱い水流で、テープの接着剤を落として、きれいなタオルで患部を拭き、ワセリンやゲンタシン軟膏などを十分に塗布してください。テープの貼付はしないでください。滲出液がテープの下に溜まると(密封すると)、感染を助長する可能性があるからです。これを1日2回を目安に続けてください。

ひりひり感

ひりひり感を感じる時は、新生皮膚が弱い、あるいは、十分に新しい皮膚がはっていない可能性が高いです。キズを外的刺激から守るために、ひりひり感が無くなるまで、軟膏塗布テープ貼付を続けるのがよいと考えます。

ざ瘡(赤ニキビ)

脂性肌で赤ニキビができやすい場合、軟膏塗布・テープ貼付によりさらに皮脂が溜まり、赤ニキビを助長する可能性があります。
レーザー治療前に、できるだけニキビができないように治療してから、レーザー治療を受けていただくのがよいと考えます。
レーザー治療後に赤ニキビができた場合、軟膏の量を減らす、テープ貼付をいったん休止するなどの調整が必要です。

最後に

テープとともにかさぶたなどを無理に剥がす、テープの接着剤による接触性皮膚炎、感染などは、すべてキズへの負担(刺激)になり、炎症後色素沈着の原因となるのです。キズをよりきれいに、より早く治すために、優しく丁寧に処置していただけると幸いです。

強い痒み、感染などがあれば、電話でご予約の上、早めに来院してください。対処いたします。治療費用は患者様にご負担をお願いいしております。

ヴィヴェンシアクリニック 野町 

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