イオン導入
- 形成外科
- 美容外科・美容皮膚科
- 漢方
- エステ
イオン導入とは?
化粧水や美容液の有効成分を効率的にお肌に直接浸透させる方法です。
ビタミンCなどの成分をイオン化して(電気を帯びさせて)、電気で誘導させることで、浸透力を高めます。普段通り、手で美容液を肌になじませる場合と比べて、この方法ではおよそ50倍浸透します。
皮膚の表面には、外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能があり、肌に化粧品を塗布しただけでは、皮膚の奥=真皮層(しんぴそう)にまで有効成分が浸透しにくいのです。しかし、イオン導入することで、その浸透力を強めることができます。
イオン導入の仕組み
例えば、ビタミンCはマイナスにイオン化します。磁石のマイナスとプラスは引き合います。同じ仕組みで、体内に微弱電流を流して、マイナスイオン化したビタミンCをプラスの力で皮膚内に引き込むのです。
イオン導入の種類
当院には、5種類のイオン導入があります。
(1)ビタミンC
美白、皮脂を抑える、毛穴縮小、抗酸化作用、抗炎症、抗老化、コラーゲン増生効果などがあります。
そのため、ニキビ、ニキビ痕、肝斑、シミ、くすみ、毛穴の開きなどに効果があります。
皮脂を抑えるため、乾燥に働くのですが、当院で使用しているものは、保湿成分を加えているので、導入後のしっとり感があります。
(2)プラセンタ
プラセンタ=胎盤エキスには、美肌、美白、保湿、抗炎症効果などがあります。
そのため、乾燥肌、アトピー性皮膚炎などの肌荒れ、シミ、肝斑、くすみなどに効果があります。乾燥する冬場には需要が高まります。
(3)トラネキサム酸
美白効果があるので、肝斑の治療、シミ、くすみなどに用います。抗炎症効果もあるので、日焼け後の赤み、ニキビ、肌荒れなどにも有効です。
(4)グリシルグリシン
毛穴縮小効果があります。鼻、頬などの、毛穴改善に効果があります。
(5)ビタミンE
炎症を抑える作用があるので、赤ニキビなどに用います。日焼けした肌やレーザー照射後の肌質改善作用、抗酸化作用もあります。
同時にいくつものイオン導入は可能ですか?
可能です。
□肝斑治療には、トラネキサム酸+ビタミンC、
□毛穴縮小には、グリシルグリシン+ビタミンC
□美肌目的、アンチエイジング目的には、プラセンタ+ビタミンC
といった組み合わせがよいと考えます。
他の治療との併用
ケミカルピーリング治療は、古い余分な角質を落とし有効成分が浸透しやすいくなるので、その直後にイオン導入をおこなうと効果が高まります。
フォトフェイシャル治療にも、古い余分な角質を落とす効果があるので、イオン導入の併用が効果的です。
イオン導入はフォトRFなどのレーザー治療やピーリング後の肌のキメが整ったお肌にイオン導入をすればさらに効果的にお肌を改善することができます。
トラネキサム酸
メラニンを抑制してくれるので、美白効果が期待でき、さらに肌荒れ抑制効果もあります。肝斑にも有効な美白効果のある成分で、飲み薬で処方されることもあります。市販薬でも利用されており、トランシーノなどは有名どころかと思います。
ただし、トラネキサム酸は止血作用があるため、長期的に飲み続けると血栓ができやすくなるという声も上がっています。服用するのであれば医師の処方のもと、飲む量や期間など指示に従って行う方が良いかと思います。
またはイオン導入で使用することで、余計な心配なく、大きな美白効果を得ていただければと思います。
本当に効果がありますか?
美容医療には、「イリュージョンの治療」と「リアルな治療」があります。「リアルな治療」とは、1回の施術で明確な結果が出る治療を指します。1回のレーザー治療でシミが取れるといった治療です。「イリュージョンの治療」は、1回の施術では、効果を実感できないもの、何となく効いているような気がするものをいいます。イオン導入は「イリュージョンの治療」であると考えます。ですが、イオン導入だけを続けている患者様で、とても肌の綺麗な方が多くいらっしゃいます。そういった事例をみると、イオン導入は、1回だけなら「イリュージョンの治療」ですが、数を重ねると「リアルな治療」になると考えます。
施術の流れ
(1)メイクオフ、クレンジング(施術者がおこないます)
(2)イオン導入:ピリピリするかしない程度の刺激があります。
(3)お仕上げ
施術時間
イオン導入だけの場合、約30-40分程度です。
施術料金
顔: ¥4,400
顔(他メニューとセットの場合) : ¥3,300
Wイオン導入(導入剤の追加) : ¥1,650
この治療に関する情報、リスク、副作用などについて
治療内容: イオン導入機器を用いた施術(イオントフォレーシス)。電流を用いて生体組織に物質を送達する治療。
頻度の比較的多い随伴症状:ピリピリする程度の刺激
頻度の低いリスク・副作用:軽度熱傷